1ポンドの福音
どんな話?
毎回、減量に苦しみながら試合に臨むプロボクサー・畑中耕作と、シスター・アンジェラを中心とした人間模様を描く作品です。
耕作は、ハードパンチが売り物で将来も期待されていますが、食べ物を見ると我慢できない根性なしのため、なかなか出世できません。 彼が惚れているのは、教会のシスター・アンジェラ。 当然、「はい、お付き合いしましょう」とはならないわけですが、彼女のほうもまんざらではないようです。
18年かけて、ついに完結
3巻までで長らく止まっていたこの名作が、めでたく完結しました。 1巻が出たのは1989年。丸18年をかけて、ようやくゴールです。
3巻が出たのは1996年。 その後、1998年、2001年と続きが発表され、さらに5年。 2007年に入っての短期集中連載で、ついに結末が描かれました。
同じボクシング漫画の『はじめの一歩』も、当時、連載開始から18年ほどたっていました。 あちらは79巻、こちらは4巻。かかった年月は同じなのに、不思議なものです。
最後の相手は、東洋太平洋チャンピオン
最後の相手は東洋太平洋チャンピオン。しかもホストです。さすが高橋先生といった設定です。
チャンピオンに借金を作ってしまったシスターを助けるために、リングに上がる耕作。 と言うとシリアスに聞こえますが、この漫画はもっと軽い雰囲気です。
待った甲斐のある結末
『めぞん一刻』が典型的ですが、高橋先生の作品は、ドタバタなままでは終わらず、気持ちのよいラストを迎えることが多いです。 この作品でも、待った甲斐があったと言える終わり方を見せてくれました。
長い年月がかかったことを感じさせない軽快さと、待った気持ちを満足させてくれる結末。 『1ポンドの福音』、いかがでしょうか。
『1ポンドの福音』を読む
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あわせて:作者の原画集(復刊ドットコム)
『高橋留美子原画集 COLORS 1978-2024』。『めぞん一刻』『うる星やつら』『らんま1/2』など、高橋作品の原画を約400ページ収録した画集です